がんサバイバー:腫瘍マーカーCA19-9の推移

胆管がんブログ

約1か月ぶりの外来。
今回は血液検査とレントゲンの撮影をしました。

レントゲンの結果

レントゲンでは、
PTGBDのチューブ位置が問題ないか
胆管ステントの状態確認
をしました。

いずれも問題ないとのことでした。

腫瘍マーカー CA19-9は21,573.3U/mL

前回9,593.3U/mLでした。
今回は21,573.3U/mLでした。(約2.2倍)
前回は約1か月で約3倍、今回は約1か月で約2倍・・・。

腫瘍マーカーは大幅に増えているものの、本人の体調としては、ほとんど変わらない様子。
血液検査の結果もそこまで問題があるかというとそうでもありません。

食欲もあり、日々のウォーキングもできています。
体重も横ばいで急に減るということは起こっていません。

ダブリングタイムと腫瘍マーカーについて

がんの体積や細胞数を測定するのは難しいため、がんに関連する腫瘍マーカーを用いたダブリングタイムで、がんの予測や経過観察に役立てることができます。

腫瘍マーカーというのは、がん細胞が産出するがん特有の物質を、血液検査によって測定したものです。一般的には、その数値が高くなれば、がんは増殖しているととらえます。また、腫瘍の体積が2倍になると腫瘍マーカーも2倍になると考えられています。

従って、腫瘍マーカーの値を一次関数グラフで表すと急激な上昇を示し、がんがすごいスピードで成長しているという間違った解釈をしかねません。しかし、がんは指数関数的に成長していくため、片対数グラフで表すと一定のダブリングタイムで成長していることが示されます。

出典:https://tokyocancerclinic.jp/column/cancer5/

がんの経過観察を行っていると、腫瘍マーカーの値がダブリングタイムから予想する直線から大きく外れて予想する値の倍近くになっていることがあります。このような時、がんが縮小していることがよくあります。

なぜ、がんが縮小してきているのに腫瘍マーカーが高くなるのか、と不思議に思われるかも知れません。実は、がん細胞が死滅する時にも、腫瘍マーカーとなっているがん特有の物質が大量に放出されるからです。そのため、腫瘍マーカーが一気に高くなってしまい、患者さんをがっかりさせるのです。

ダブリングタイムが念頭にないと、がんは悪化していると、誰もが思ってしまいます。しなくてもいい心配をし、余計な治療をして体力を落としてしまうこともあるのです。

私は診療の際には必ずダブリングタイムのことを念頭に置き、経過観察と治療計画を行っています。腫瘍マーカーの動きがダブリングタイムと比較して、高すぎても低すぎても、良くなっている可能性が高いと考え、より詳細な検査をすることにしているのです。

今回は少し難しい話になってしまいましたが、一番お伝えしたかったのは、

“腫瘍マーカーだけで一喜一憂することはないのです”ということです。
皆様のご参考になれば幸いです。

ということで、腫瘍マーカーで一喜一憂しないようにしたいと思います。
あくまでも体感が大事。
本人は来月、旅行に行こうとしてますので、まだまだ楽しんでもらいたいと思います!

血液検査結果

白血球数 4,900
好中球 50.6%(2,479.4)
リンパ球 32.9%(1,612)
アルブミン 3.9g/dL
AST 21U/L
ALT 19U/L
ALP 114U/L
γ-GTP 70U/L
CRP 1.4mg/dL
CEA 18.8ng/mL
CA19-9 21,573.3U/mL

AHCCを服用して約20日。
なんとなーくリンパ球の割合が増えているよう~な?
前回は22.0%⇒今回32.9%。
ただ、リンパ球数だけでなく、リンパ球活性も重要。
しっかりと体温をキープして、働きやすい環境を作っていきます。

AHCCを服用していると、お腹がゴロゴロなるため、1日3gから1.5gに変更しました。
女性で、体重が47kgということを考えれば、成人男性と比べると半分でも良いのかもしれません。
引き続き様子を見ます。

次回は約一か月後、外来予定

次回は、造影CTと血液検査を行うことになりました。

しっかりと一か月間生活改善したいと思います!

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