私の母は、2023年9月末に余命半年の宣告を受けました。
今日は2024年10月1日なので、ちょうど1年経過しました。
母の場合、肝門部胆管がんの状態から、外科手術は適応外。
(手術するとしたら肝臓を半分近く取ることになります)
放射線はそもそも胆管にはあまり有効ではない。
医師から抗癌剤の提案はありましたが拒否。
その後は積極的な治療はせず、症状が出たら対処する形でここまで来ました。
病院での治療としては血液検査で異常が出たり、発熱したりしたときの対処のみ。
基本的には、月1回の血液検査をしながら経過を見ています。
この1年は、家ではひたすら「ガンに効く」という方法を試していく日々でした。
まだまだ手探りの状態ですが、まず1年もったということは、これまでやってきたことはあながち間違いではなかったのだとホッとしています。
仕事と看病の両立
仕事をしながら、家族の看病をするというのは、初めての経験でした。
普通に考えれば、平日9時~18時で仕事をし、その他の時間を看病に充てる。
限られた時間で対処することになります。
幸い、私の母の場合は日常の生活は一人でもできる状態ですが、それでも両立というのは大変だなと改めて実感した次第です。
入浴の介助に訪問の看護師の方に週2回来てもらっています。
ようやく少しづつリズムをつかんできたかなという感じです。
2023年8月に体調不良になり、入院してから1年間で合計5回の入院。
入院中にコロナにかかり、検査が中断したり、1回は40℃を超える高熱が出て、救急車での緊急搬送もありました。
先生からはこの1年で一通りのパターンは経験したと言われました。笑
がんについての知識をつけておく必要性
家族ががんになって思うことは、「がん」についてもう少し勉強しておけばいいと思いました。
私自身が薬剤師のため、抗がん剤についてだけは詳しかったですが、それ以外の検査や治療については知識不足でした。
1年間で100冊のがん関連本を読んで、ようやくがん治療の全体像が見えてきたと思います。
これまでの3大療法(手術、放射線、抗がん剤)だけでなく、代替療法も含めるとかなり選択肢が多いです。
普段の意識を少し変えるだけでも、かなり病気のリスクは減らせるのでは?と今になると思います。
結局、がんになってもやることは健康な生活を心がけるだけでした。
食生活に気を付け、ウォーキングを中心とした運動をし、ストレスを減らす。
これは病気にならないための基本だと思います。
母の場合、タバコにお酒というかなりの高リスク状態に無理が重なったというのががんになった根本原因だと思います。
いまはタバコもお酒もキッパリやめ、養生しています。
がんは幸せな病気であるということ
がんになると文字通り、ガーン。と落ち込みます。
しかしながら、この1年間を振り返ってみると、幸せといっていいのではないかと思います。
それは急性の病気とは違い、病状の進行がゆっくりであるからです。
世の中には、ある日、突然病気で亡くなる方もいます。
それに比べると、日々やりたいことをでき、会いたい人に会うことができる。
周りの人も気持ちの整理をする時間も与えられます。
これからも引き続き、発信していきたいと思います。
がんサバイバーという言葉を使ってきましたが、この言葉は5年生きた人のことを指すというのを最近知りました。
まだ1/5ですが、引き続き願望の意味を込めてがんサバイバーと使っていきたいと思います。
現在、がんと闘病中の方はぜひ、コメントいただけると嬉しいです。
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